MCA無線

高度な通信機能を備えた広域通信

共同利用の制御局を介して中継されるMCA(エムシーアクセス)無線。そのひとつのサービスエリアは半径約30kmにもおよびまさに拡がるビジネスのための通信システムです。混信が少なく通話の秘匿性にも優れています。
800MHz帯のアナログに加えて、同じ800MHz帯にさらに高品位な通信ができるデジタル方式のサービスも開始されました。

MCA(エムシーアクセス)無線システム概念図
MCA無線システム概念図

MCA(エムシーアクセス)無線 申請の流れ

お客さま 委任状を用意していただきます。
これは、MCA(エムシーアクセス)無線のサービスを受けるにあたり、必要事項を各地の財団法人移動無線センターに届ける作業の代行を委任するためのものです。
スタンダード
(販売店)
お客さまに代わって、無線局開局の準備手続きを代行させていただきます。包括免許と呼ばれる手続きです。
アナログサービスの場合は、ご使用になる形態にあわせた無線機の情報が、ロムに書き込まれて渡されます。
デジタルサービスの場合は、同じ情報を移動無線センターの制御局(中継アンテナ)からでる電波からダウンロードします。
ご使用の形態にあわせた情報が記されたMCA(エムシーアクセス)無線機が、いよいよお手もとにやってきます。1回の包括免許で使用可能な期間は、約5年間になります。自動車免許と同じように、期間毎の更新が必要となります。「無線局免許証票」(クルマの車検証のようなもの)を無線機に貼れば、使用することができます。


アナログサービスとデジタルサービスの違い

・音声通信の利便性を追及したアナログサービス
移動中の各車両に、事務所から一斉通信。特定の車両を選んで個別の連絡。ホームゾーンから隣のゾーンへ移動している車両へ、ゾーン間接続を使った遠距離通話(オプション)など。パソコンやGPSと組み合わせて、移動車両の位置管理などにも発展します。

・高度な通信が可能なデジタルサービス
デジタルの特性を活かして、データ通信などパソコンとの融合がスムーズになりました。1回の通話時間が延長されるなど、デジタルによる周波数細分化がユーザーのみなさまへメリットとして還元されています。また、アナログではオプション対応のゾーン間接続も、基本サービスに含まれます。


MCA(エムシーアクセス)無線の導入事例
遠距離の通話、携帯電話と違った定額料金のサービスなど、ビジネス通信ならではの利用がされています。


タクシー
エリアによって動くタクシーの効率的な配車業務に使用されています。タクシーと無線。切り離せない関係です。


運送業
お客さまの指定の時間までに、確実に荷物を届けなければならない運送業。ドライバーさんと会社の間で緊密に連絡をとりあいます。
GPSで配車管理も。