無線インカム

電話のような感覚で、ハンドフリーで通話。用途もいろいろです。

作業中は手がふさがっているので、無線機を持たずに使いたい…。グループやチームで作業するので、つねに通話ができる状態でいたい…。
けっして特殊なご要望ではなく、多くの業種の方からこういうお問合せを受けます。
個人の資格も、無線局の免許も必要ありません。システムを導入いただいた、その日から運用ができます。必要な子機の数にあわせてシステムが選べ、さまざまなビジネスの形態に豊富なバリエーションでお応えできます。

無線インカムの特長
みなさんが無線インカムをよく目にするところ、それはテレビのスタジオ中継の現場ではないでしょうか。テレビ番組制作のスタッフ(ディレクター、カメラ、照明など)がヘッドセットをしてテレビに映るシーンをご覧になった方も多いと思います。テレビの番組制作というチーム作業をスムーズにおこなうために、無線インカムは欠かせません。テレビ局を例にとって、無線インカムの特長を説明します。

○ハンドフリーで話せます
カメラ担当はつねにカメラを離さず持っています。照明担当は、あちこち動く出演者にあわせて微妙なスポットを操ります。撮影道具を手にした状態では、無線機を持ちながらでは進行状態の連絡はできません。手がふさがっていてもヘッドセットで会話できる無線インカムだから、一瞬のシーンでもミスなく撮影が進むのです。

○複数の人の間で、会話ができます。
ディレクターのキュー(スタート)の声が、無線インカムを通してすべての子機に伝わります。撮影中でもスタッフの間の密な連絡は不可欠だから、指示に対する反応がすべての子機に伝わり、その会話にすぐに参加できるのです。

○意外と広い、通話エリア
テレビの収録スタジオは、どんなに広くてもせいぜい30m四方です。このエリアを無線インカムを身につけたスタッフが、活躍します。でも、通話範囲はそれだけではありません。収録を監視するモニタールーム、次のシーンの出演者を呼びに控え室に走るスタッフ。こういった範囲をあわせると、通話エリアは直線距離で100mくらいになります。



無線インカムの導入事例
テレビ局、番組制作の現場以外では、どのような業種で無線インカムは使用されているのでしょうか。

レストラン・飲食店
皿を持って運ぶので、やっぱり手がふさがってしまいます。空席への案内や、温かい料理をすぐ出すためなど、スタッフ間の連絡は大切です。


パチンコ店・アミューズメント
店内は、BGMなどの音響がいつも鳴っています。ふつうのトランシーバーの呼び出しではかき消されてしまう場合もあるので、イヤホンタイプで確実に聞き取ってサービスしています。


港湾や建設現場のクレーン作業
なによりも安全な作業が優先されます。しかもクレーンのオペレーターさんは、両手でクレーンを操縦します。ケーブルクレーンなどの100mを超える範囲の通話でも、エリア拡張装置でカバーできます。


製造工場
天井クレーンでの製品移動、食肉解体など、「モノつくり」の現場では、グループでの連絡が重要であると同時に、片時であっても他のもので手をふさぐことができません。ここでも無線インカムが必要となっています。